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園長先生のおはなし

2008年12月の保育

−クリスマスと家庭−

 待ちに待ったクリスマスがやって来ました。メリークリスマス。おめでとうございます。キリスト教の教会では12月24日がクリスマス・イブ、そして25日にクリスマスが祝われます。でも、この25日がイエスの生まれた日、つまり、イエスの本当の誕生日と言う保障はありません。それは誕生日であるかどうかではなく、救い主イエスが私たちに与えられた事をクリスマスと呼んで祝っているのです。クリスマスにはツリーがあります。パーティーがあります。楽しいことがいっぱいあります。この頃ではクリスマスは楽しむ為の一日になって、面白いこと、楽しいこと、そしていろんなイベントをすることに夢中になっているようです。でも、聖書が描いているクリスマスはとても地味です。ヨゼフとマリアが自分の家に赤ちゃんが生まれるのを用意していた時、突然、戸籍調べがあり、そこから自分の戸籍の町まで行かなければならなくなりました。そして、故郷の町ベトレヘムに着きましたが、泊まる場所さえありませんでした。イエスは洞窟の中で生まれ、ロバや牛が食べる飼い葉おけに寝かされました。聖書は言います。この貧しさの中で生まれた子ども、それが、神様がとても大事にしていた独り子であり、その一人子を与えてまで私たちを愛して救おうとされたのだと。クリスマスは与える神の愛を祝う日です。楽しもうというのは受けることです。けれども私たちも他の人に他の人を喜ばせてあげる、与えてあげるということをこの日に学びましょう。

 今の時代は色々なことが問題になっていて改めて問い直される時代のようです。その中に家庭とか家族とかいう問題もまた含まれています。何かにつけてよい家庭であるとか、家庭環境が悪いからとか、そんなことが云われます。そして本当に人間らしい家庭をつくるにはどうしたら良いのかといって人々は色々と悩んでいます。クリスマスの季節、キリスト教では家庭のことを考えさせる日を設けています。それはイエス、マリア、ヨゼフの三人が作っていた家族のことを考えさせる日です。聖家族といわれるこの家庭をわたしたちはとかく、波風も立たせず、円満で順調な家庭であったように想像しますが、果たしてそうだったのでしょうか。彼らは臨月のその時に長い旅を強いられ、泊まる場所も無く、大変でした。そして洞窟の中でのお産となりました。そのようにしてイエスは生まれ、12歳になった時には行方不明にもなりました。その時マリアとヨゼフは「どうしてこんなことをしたのか」と尋ねますが、イエスは一見口答えをしたと思えるような返事をしました。聖家族にもこんなことがあったのです。そんな時マリアはどうしたのでしょうか。聖書は言います。「マリアはこれらのことを全て心に留めて思い巡らしていた」と。子供のこと、周りのこと、分からないことがいっぱいあって、それを全部自分の頭で解決しようとしないで、神様の導きは何なのだろうか、静かに、そしてお互いのことを考えながら、祈り、めぐらすということが、良い家庭をつくる道ではないでしょうか。

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