6月の保育
−6月をむかえて−
青葉、若葉の美しい5月、幼稚園では「マリア様の行列」をしました。
キリスト様のお母さん、そして私たちみんなのお母さんであるマリア様に親しみ、讃えることは美しいことですね。マリア様もきっと子供たちを優しく見守っていて下さること思います。5月は「子どもの日」や「母の日」もありましたね。ご家庭の皆様もこれらの日を通して、一層、子どもを愛おしいと思い、また子どもたちもお母さんに対しての感謝の心も芽生えていくことでしょう。
さて6月には「父の日」がやってきます。お父さんはいそがしい毎日、きっと子供たちと遊べることを楽しみにしておられるのではないでしょうか?
天のお父さん(神様)も人と遊んだり、話したりすることを楽しみにしておられることでしょう。そして子供たちに良いものを与えようと見ておられることでしょう。
私がある教会の教会学校をしていた時,4人の元気な子供たちがいました。よく遊び、聖書の話も大変熱心に聞きました。そこでは2人のシスターと私が教会学校にかかわっていました。毎週、とても楽しく、家庭的な雰囲気でした。あるとき、この4人の子供たちは「洗礼を受けて、神様の子供になりたい」といってきました。私たちは家族に相談しましたが2人の子供の家庭は反対でした。1人の子の家庭を訪問したとき、おばあさんが玄関におられ、畳の部屋に案内して下さいました。そこには病気で大変弱ったお母さんが寝ていました。そしてお母さんは「どうぞ、この子に洗礼を授けてください。この子にはお父さんがいません。私も、もうそんなに長く生きられません。だからこの子に神さまがお父さんになってくださりマリア様がお母さんになってくださればうれしいです。」と弱い声で話しました。
この方が神さまについてどんなことを知っていたかわかりませんが、確かに「神様がお父さんになってくださる。マリア様が優しいお母さんである」ということを知っておられたのでしょう。
どのような人にも、どのような時においても、天の父である神様は私たちを見守り、お見捨てになることはありません。神様を信じ、お委ねしていきましょう。
マリア様のお名前をいただくこの幼稚園の皆さんをマリア様は守って下さることでしょう。