10月の保育
−10月の園長先生のことば−
暑かった夏もようやく過ぎ、季節は実りの秋へと変化していきます。
幼稚園では、元気いっぱいの子どもたちが運動会の練習に励んでいます。
まだ生まれて3000日もたたない子ども達の体、手や足、そして考える力、感じる心は着実に成長して、人生の大切な土台を築いていきます。その子どもの大切な命は3年前、4年前、5年前、6年前、お母さんから生まれ出た命です。お母さんが自分のお腹に育んだ神さまからの命です。そして、その命は、これからも家族や周りの人々、幼稚園で益々、豊かに成長していくのでしょう。
まもなくやってくる運動会はまさに「いのちのお祭り」といってもいいでしょう! 一生懸命に走ったり、リズムに合わせて踊ったり、演奏したり、慎重に組体操に取り組んだり、友達と協力して競争したり、運動会は子ども達にやり遂げる力や友達と力をあわせることの大切さを学ばせてくれることでしょう。
3歳児も運動会の後にはずいぶんたくましくなっていきます。
子供たちの元気あふれるいのちは、運動会を楽しみにしてくださっているおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんから、ずっとつながっている「大切な命」ですね。 そして私たちは空気、水、火、空、山、木や草や花、魚、動物がなければ生きていくことはできません。私たちはあらゆる自然の営みによって生かされています。そして自然のものはすべてつながっていてお互いに支え合いつながっていることを、もう一度思い出してみましょう。
田んぼの稲はもう刈り取られたところもあります。種もみは来年のために大事に保管されます。こうして稲のいのちは受け継がれていくのです。虫や動物のいのちも次の世代へと受け継がれていきます。大きな自然の循環のながれのなかに私たちは住んでいるのですね。
美しい秋の空を子どもたちと眺めてみましょう。青い空、白い雲、心地よい風を感じてみましょう。
「美しいあの空を、愛らしいあの花を、浮かんでる白い雲、神さまがわかるでしょう」と歌ってみましょう。