11月の保育
− 園長先生のことば −
少しずつ寒くなってきました。2学期もいろいろな行事があり、早く過ぎていきます。
さて、10月21日に小豆島のマリアの園で「関西地区の老人施設の研修会」が行われました。私もこの会議に参加させていただきました。いつも幼稚園で子どもたちの元気な姿、日々成長していく姿に接していますが、今回の研修会において、講師の方々のお話を聴きながら、人間が生きていくことの尊さを本当に深く考えさせられると共に一人ひとりの人生の重さ、大切さ、また人が人であることの使命、命を全うすることの大切さについても深く考えさせられました。
10月23日には年長児がマリアの園を訪問しました。子どもたちは、おじいさんおばあさん方と歌を歌ったり、ダンスしたり楽しく過ごしました。きっとおじいさんおばあさんも、幼い子どもたちの元気な姿を喜んでくださったことでしょう。人生の最後の最も美しい時期を生き抜くお年寄りの方々と生まれてまだ数年しかたっていない子どもたちとの交わりはとても不思議で美しい出会いです。
私たち一人ひとりの人生には意味があり、役割と使命があります。子どもたち一人ひとりが自分に与えられている役割りを見出していき、幸せな人生を生きることが出来ますように。
人を大切にする心がだんだん失われていく今の社会にあって、子どもたちがおじいさんおばあさんに対して、感謝と尊敬を持ち、弱い人たちにやさしい心をかける人に育っていったら、将来の日本はきっと明るい平和な社会になることでしょう。