7月の保育
− 園長先生のことば −
太陽の南中高度が1年中で最も高くなるとともに、日の出の時刻が5時前、日の入りの時刻が19時30分前になり、太陽が出ている時間が最も長くなる時期を迎えています。
郊外の田では田植えが終わり、可愛いイネが整然と植えられている様子は心和ませくれる風景だと、家で飼っているチワワと散歩しながら思うこの頃です。もう少しすると、日中はカブトエビが元気に田の水の中を泳ぎ回り、夜はカエルの大合唱が響き渡るようになります。季節は着実に進んでいるのだと感じるとともに、時間が経過するのを自然の変化によって伝えて下さっている神様に、思わず「ありがとうございます、このようにすばらしい自然をプレゼントしてくださって」と感謝のお祈りをしたくなってしまうのは、私だけではないでしょう。
6月24日と25日の「自由参観」には、多くの保護者の方々が参観していただき、本当にありがとうございました。保護者の方々の教育に対する関心の高さに感銘を受けるとともに、モンテッソーリが愛あるまなざしで子ども一人ひとりを育んだように、私たち桜町聖母幼稚園教職員もお子様一人ひとりを大切に育まなければ、と心に強く刻んだ2日間でした。
毎週月曜日、聖堂で行われる「朝のお集まり」の時に、「神様からのプレゼント」のお話しをこの間してきました。
「神様はいろいろすてきな物をみんなにプレゼントしてくれているんだよ。みんなが『いいな』って感じることは神様からのプレゼントなんだよ。『いいな』って感じたときに、『神様、ありがとうございます』ってお祈りしようね。『お祈り』って難しいことじゃないんだよ。神様とお話しすることが『お祈り』なんだよ。自分の心を静かにし、軽く目をつぶり、優しく手を合わせ、神様とお話ししようね。神様は、みんなからのお祈りを待っているよ。」
これからは、「イエス様がみんなに伝えたかったこと」に話を発展させていこうと考えています。「自分の命を差し出しても私たち人類に伝えたかったこと」、それを子どもたちに分かるように話していこうと思います。
さて、もうすぐ夏休みです。次のことに留意しながら、有意義な夏休みを送ってほしいと思います。そして、9月1日には、様々なことを体験して一回り成長した姿を見せてほしいと思います。
・子どもが規則正しい生活を送るように、指導助言をお願いします。
・子どもが自分でできる環境を整えましょう。
・子どもが何かしようとするときは、ゆっくりと待ってあげましょう。
・ゆとりを持って子どもと接しましょう。
最後に、先日の研修会の話で印象的だったことがありますので、掲載します。
「幼稚園の教育が『Readiness for school』では、その時期にしか伸びない能力を育てることにはならない。『Readiness for Life』という視点が極めて大切である。」