1月の保育
− 1月の園長先生のお話 −
明けましておめでとうございます
冬らしい天候の中で新年を迎えました。2018年が皆さまにとって神さまの恵みが多い1年となりますよう,心からお祈り致します。
12月16日(土)に行われた「クリスマスお遊戯会」。子どもたちの一生懸命な演技にとても感動させられました。「クリスマスお遊戯会」が成功のうちに終えることができたのも,多くの保護者の方々のご協力のおかげです。本当にありがとうございました。
さて,2017年度最後の学期である3学期を迎えました。
年度当初に比べると心も体も大きく成長した子どもたち。
4月には,年長児は小学校1年生に,年中児は年長児に,年少児は年中児にそれぞれ進学や進級をします。心を膨らませながら,来年度を迎える準備をしてもらえたらと思います。
おやつや買いたいものなどを我慢してためた子どもたち自身のお小遣いから「児童福祉献金」に51,933円の貴重なご寄付を頂きました。また,クリスマス遊戯会の時の献金に5,672円の貴重なご寄付を頂きました。本当にありがとうございました。ローマ教皇庁に57,605円の献金は送られ,世界各地の恵まれない子どもたちのために使われます。
2018年1月1日,フランシスコ教皇が「戦争が生み出したもの」として,次の写真をカードとして配布するように指示しました。写真は,長崎に原爆が投下された約2ヶ月後,浦上川河川敷でアメリカ軍の従軍カメラマンであったジョー・オダネル氏が撮影したものです。
ジョー・オダネル氏は,のちのインタビューで次のように語っています。
10歳ぐらいの少年が歩いてくるのが目に留まりました。
おんぶひもをたすきにかけて,幼子を背中に背負っています。
弟や妹をおんぶしたまま,広っぱで遊んでいる子供の姿は,当時の日本でよく目にする光景でした。
しかし,この少年の様子は,はっきりと違っていました。
重大な目的を持ってこの焼き場にやってきたという,強い意志が感じられました。
しかも裸足です。
少年は,焼き場のふちまで来ると,硬い表情で,目を凝らして立ち尽くしました。
背中の赤ん坊は,ぐっすり眠っているのか,首を後ろにのけぞらせたままです。
少年は焼き場のふちに,5分か10分立っていたでしょうか。
白いマスクの男達がおもむろに近づき,ゆっくりとおんぶひもを解き始めました。
この時私は,背中の幼子が既に死んでいる事に初めて気付いたのです。
男達は,幼子の手と足を持つと,ゆっくりと葬るように,焼き場の熱い灰の上に横たえました。
まず幼い肉体が火に溶ける,ジューという音がしました。
それから,まばゆい程の炎が,さっと舞い立ちました。
真っ赤な夕日のような炎は,直立不動の少年のまだあどけない頬を赤く照らしました。
その時です。
炎を食い入るように見つめる少年の唇に,血がにじんでいるのに気が付いたのは。
少年があまりにもきつく噛み締めていたため,唇の血は流れる事もなく,ただ少年の下唇に赤くにじんでいました。
夕日のような炎が静まると,少年はくるりときびすを返し,沈黙のまま,焼き場を去っていきました。
最後に,次のように結んでいました。「歴史は繰り返すと言いますが,決して繰り返してはいけない歴史もあるはずです。」