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園長先生のおはなし

6月の保育

− 6月の園長先生のお話 −

 園庭のソメイヨシノやヤエザクラの葉が,生命の息吹を感じる新緑色から生命の定着を感じる深緑色に変わっています。季節は,春から初夏へ着実に歩みを進めているようです。
 私の家の近くの田でも田起こしが終わり,田植えが近いことを知らせてくれています。田一面に張られた水から可愛い稲がちょこんと顔を出し,風にそよぐ様子を見ることができるのも,もうすぐです。田に張られた水の中では,たくさんのカブトエビが泳ぎ回ることでしょう。そして,夜になるとカエルが大合唱を聞かせてくれることでしょう。
 自然は,多くのことを私達に伝えてくれています。暖かさや寒さだけでなく,様々な色やにおい,味,触れた感じなど‥‥‥。その自然が語りかけてくれていることに,私達はどれだけ敏感になっているでしょうか? 自分の心を大いなる自然の前で開放し,自然が語りかけてくれることに耳を傾けたいものです。このことが,「神を知ること」につながり,「祈る心」につながっていくのだと私は確信しています。
 さて,『心のともしび』に「神様からの贈物」と題されたハヤット神父様の文章がとても心に残ったので,ここに紹介します。

神様からの贈物
ハヤット神父
 人は皆何らかの形で苦しみや試練を経験していますが,その苦しみや試練に対する反応は種々様々で,人それぞれの受け取り方によって異なってくるのです。
 人の苦しみや試練に対する態度には次の三つが考えられます。
 第一のタイプは不平訴え型で,いつも苦しさや恨みなど,文句をいっぱい言いますので,周囲の人々まで苦しさに巻き込んでしまいます。これこそ人が苦しみや試練に出会った時に取る最低の態度です。
 第二のタイプは忍耐型です。このタイプの人は苦しみや試練を耐え忍びます。苦しみや試練にこのような態度を取ることの出来る人には,苦しみや試練は益となり,忍耐によって人格は高められるのです。
 第三のタイプは,苦しみや試練を神からの贈り物と考えられる人で,これが苦しみや試練に対する最善の方法といえましょう。もちろんこれは信仰の力なしでは到底不可能です。信仰深い人は,神が慈愛に満ちた御父であり,全人類の幸福を願っておられるのを知っています。また同時にこのタイプの人は,人間が罪人であるが故に苦しみによってその罪を償わなければならないことも知っているのです。第三のタイプの人は,ただ苦しみや試練を耐えるだけでなく,罪を償い,神とより親しく一致するためのチャンスとして歓迎します。この種の人は,絶えず自分をキリストの苦しみと結びつけて考え,試練を通して多くの有意義なことを学ぶのです。それは「精神の復活」であり,「新しいより良い生活への第一歩」なのです。

 「苦しみや試練」をどのように捉えるのか,それによってその人の人格や人間性が高められるのかどうかが決まってくると言っても過言ではないでしょう。
 「苦しみや試練」を「神様からの贈物」と捉えられるよう,日々精進していこうと心に誓っている私です。

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