桜町聖母幼稚園は、一人ひとりの子どもを「神から託された聖なる者」として受けとめ、畏れを持って育てる「キリスト教の理念」を根底に据え、1953年に創立されました。卒園生は4,400名を超え、それぞれの分野で活躍されています。
私がこの「桜町聖母幼稚園」を卒園し、早、半世紀が経とうとしています。
私が在園していた時の「桜町聖母幼稚園」は平屋建てであり、クラス数も年長・年中・年少の3クラスであったように記憶しています。
幼稚園での日々の活動は、さすがに記憶の彼方に遠のきましたが、当時の園長先生や担任をしてくださった先生方の容姿を鮮明に思い出すことができます。また、それぞれの行事での自分の役割や本番を迎える前の緊張感も脳裏によみがえってきます。
私の人生に多くの思い出を残してくれた「桜町聖母幼稚園」。
それとともに、私という人間の根底を形作ってくれた「桜町聖母幼稚園」。
私は、この幼稚園で仕事ができることに心から喜びを感じています。
さて、桜町聖母幼稚園の教育方針は、次の通りです。
☆キリスト教の理念を教育の根底に据え、一人ひとりの園児を
「神から託された聖なる者」として大切にする中で、思いやりの心を育てる。
☆縦割り保育を通して、社会性や協調性、独立性を育てる。
☆整備された環境の中で子どもが種々の作業を選び、豊かな人格が
形成されるように支援や援助を行う。
また、次のような子どもを育てるために、モンテッソーリ教育を通して教育活動を行っています。
*自分の知性と意志で生きていくことができる子ども。
*間違いを自分で見つけて自分で向上しようとする子ども。
*お互いをかけがいのない一人の個人として認め合うことのできる、
豊かな人間性を持った子ども。
無限の可能性を秘めた子ども。
一人ひとりの子どもを大切にし、見つめ、子どもの日々の成長を的確にとらえる中で、子どもが持っている可能性が引き出せていけるよう、私たち職員一同、力を尽くしていきたいと思っています。
それぞれの子どもたちが持つ柔らかな若芽を育んでいくために、保護者の皆さんのお力添えをいただけますようお願いいたします。