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園長先生のおはなし

2009年6月の保育

−家庭を支える人の大切さ−

 5月には母の日をお祝いし、今月は父の日のお祝いがあります。

 今の日本で、お父さんというのは、いつも仕事で忙しくて、あまり家にいないということが多いようですね。一家の生活を支えるのは大変なことだと思います。まず、そのことに感謝したいと思います。また、今はお母さんがお父さんの代わりをして、頑張っている家庭もあります。いろいろな家族のあり方の中で、家族を支えている人に感謝したいと思います。

 家族を支えている人は、そこで育つ子どもたちの価値観を育てるのに大きな影響力を持っていると思います。一人の人間がどういう人生を選んでいくか、それは、その人がどういう親の価値観のもとで育てられたかに大きく影響されていると思います。

 皆さんもよくご存じのマザー・テレサ。インドのカルカッタという町で死にゆく人のためのハウスをつくり、徹底して神の愛を実現した人でした。マザー自身、どのような家庭で育った子どもだったのか。彼女はマケドニアの貧しい家庭に生まれ、兄弟も多い家庭だったので、マザーの育った家庭は貧しいものでした。信仰心の厚い両親のもとにマザーは育ちました。たとえば、自分たちの生活に必要な食糧を買いに出かけたとき、自分たちより貧しい人を町で見かけると、必ず何かをその人に分けてあげるという、貧しい人が、より貧しい人を思いやる心を持った両親のもとで、マザーは育ったそうです。

 自分も少ししか持っていないけれども、その自分よりも少ないものしか持っていない人に対して、少しでも持てるものを分かち合っていこう。こういう姿勢、こういう価値観はマザーが育った家庭にありました。

 無垢で、真っ白な子どもたちの心に、私たちは何を与えることができるでしょうか。今の世の中に蔓延する、自分たちだけがよければいい、そういう価値観でしょうか。それとも、マザー・テレサにはなれなくても、人の痛みを知り、持てるものを分かち合える、愛の心でしょうか。

 私たち、園で子どもたちと接する人間として、少しでも神さまの愛に寄り添って、子どもたちを見守りたいと思っています。けれども、何より一番大切なのは子どもたちが育つ、お父さん、お母さん、ご家族という環境だと思います。彼らが神さまの愛によって生きることができるように、出会う人々と愛を分かち合うことができる人に育ってくれるように、ご家族の後姿を見せてあげていただきたいなと思います。

 5月の母の日、6月の父の日をお祝いできることをうれしく思います。お父さん、お母さん。あるときには、おじいちゃん、おばあちゃん。皆さんが、子どもたちの人生観を育ててくださっていることに感謝したいと思います。

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