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園長先生のおはなし

2009年11月の保育

−たいせつな心−

 11月は七五三のお祝いがあります。このお祝いは、子どもたちが元気に成長することを願い、また感謝をする日です。わが子がすこやかに成長することは親の願いですが、すこやかであること、元気であることだけではなく、彼らが歩み出そうとしている人生で、どんな価値観を持っていきていくのか。物質的なものだけではなく、心の豊かさを大切にできる人間に育ってほしいと思います。

 こんな話を読みました。ある青年は、彼のお兄さんに車をプレゼントされました。ある日、彼が仕事を終えて帰ろうと駐車場に行ったとき、少年がその車を興味深そうに眺めています。「いいな、いいな、素敵な車だな」。彼は少年に言いました。「いいでしょう、これは私のお兄さんがプレゼントしてくれたんだよ」。少年は「へえ、そうなんだ。素敵だな。でも、もらったプレゼントの車を乗り回すことより、僕は、そんな贈り物ができるあなたのお兄さんみたいになりたいなあ」。

 少年は、青年の車に乗せてもらって、自分の家の前までやってきました。「ちょっと待ってて」と言って、彼は自分の家の中に入ったと思うと、体が不自由な弟を連れて出てきました。「僕の弟も一緒に乗せてもらえますか?」その子を乗せて、車は走り出しました。

 町の中を走りながら、少年は弟に言いました。「僕も、この人のお兄さんのように、いつか君に車を買ってあげるよ。そうしたら、体が不自由だって、いろんなところに行けるだろう?」

 この少年は、何てチャーミングなことを言うのでしょうか。彼が望むことは、自分が素敵な車を所有することではなくて、それを弟にプレゼントすること。「いいな、素敵だな」と思うものを、自分にではなくて、素敵なものを誰かにプレゼントしたいと思う。

 自分がもらうことよりも、素敵なこと、大切なことを誰かにプレゼントしたいと思う気持ち、心。それは、神さまの心です。

 この園で育つ子どもたちにそういう心が育ってくれることを願っています。

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学校法人 聖母学園 桜町聖母幼稚園
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