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園長先生のおはなし

2010年3月の保育

−生きていく根っこ−

 2月27日には音楽発表会が終わり、今月は年長さんたちの卒園式があります。3年間、ここで過ごした子ども、あるいは2年間、1年間。それぞれの時間をここでともに過ごせたことを神さまに感謝します。

 今年の冬は、冬季オリンピックが開催されて、皆さんがいろいろな競技をテレビで見たことと思います。夏のオリンピックに比べて、冬の競技は参加する国が少ないようなイメージがありますね。アフリカの国から冬季オリンピック? 雪がない国に、そんな選手がいるの?

 日本でも、種目によっては、とてもマイナーで、協会自体を運営していくことが困難な種目もあると聞きます。それでも、オリンピック選手として、立派に活躍してくれたと思います。いい成績を残せるか、残せないか、メダルをとれるか、とれないかだけが成果ではないと思います。

 「参加することに意義がある」と言われたのは、ひと昔前のことで、今はメダルをとった選手には報奨金が与えられる国もあるということです。それは一つの価値ではあると思いますが、それでも、地道な努力を積み重ねて、たとえメダルをとれなくても、持てる力を十二分に発揮した選手たちは、みんなが輝いていると思います。

 日本の選手にも、いろいろなドラマがありました。思わぬアクシデントで、いい結果を残せなかった人もいました。涙があり、勝利の喜びがあります。

 園を巣立っていく子どもたちも、同じだと思いました。ここで過ごした1年、2年、3年の中で、必ずしも、いい時間ばかりではなかったと思います。うまくできなくて泣いたり、先生に叱られたり、それでも一生懸命やったことの達成感を味わったり。それは、いろいろな時間があったと思います。

 子どもたちがこれから育っていく、長い、長い時間の中で、幼稚園で過ごした時間がどれほど心に影響を持つのか。多分、彼らは、幼い日の出来事を忘れて、成長していくのだと思います。それでいいと思います。

 でも、ここで過ごした毎日の中で、みんなと一緒に頑張り、力を合わせていった、すべての出来事。運動会、音楽会、たくさんの時間。そこに、参加すること、協力すること、交わっていくことの根っこが、ここにあった。

 卒園していく子どもたちが、いつか、そう思ってくれるといいなと思っています。

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