9月の保育
−日本人を模範−
暑い日々の続いた夏休み、子どもたちは元気に過ごしたでしょうか?きっと、幼稚園が始まる日を待っていたことでしょう。保護者の方も喜んでおられることと思います。
さて、東日本大震災からもうすぐ6ヵ月を迎えます。今なお行方の知れないわが子を探す親、愛する家族を失い、家も職場も津波に流された人たち。
さらに福島原発の事故!という未曽有の災害が起こりました。この大震災は世界中を恐れさせ、反響を呼び、そして世界の各地から援助が届けられました。私も、スペインから沢山のメール読みました。その中に次のような記事が掲載されていました。日本人のことについて述べています。その概略をお話ししましょう。タイトルは「全世界へ!日本人を模範!」です。あの大震災の時の日本人の落ち着き、傷みと苦しみの最中にあっても水や食物をきちんと並んで静かに待つ人たち、大声で叫んだりしないで、順番を待つ人々。お互いに助け合い、励まし合う人たち、お店で物を買う時も、自分だけではなく、他の人にも行き渡るように心を配って買う人、車が渋滞しても、やかましく前をせかせるのではなく静かに動き出すのを待つ人たち。
この記事はさらに続けて、日本人が困難なときにも強い忍耐心をもっていることを書いています。日本人が日頃から災害訓練をしていることについても高い評価をしています。あるレストランでは被災地の人たちみんなが食べられるように価格を下げたりしたことなど。また店が停電したとき、買い物客が商品を奪っていくのではなく、そのまま棚に戻したことなども、驚きをもって書かれていました。
私もこの記事を読んで本当にそうだと思いました。日本人は本当に強く、優しい良心を持っている国民だと思います。日本人の大きな恵みでしょう。
日本人のこのような心は小さい時から培っていくことが大切ですね。行事の多い2学期に私たちは、子ども達が落ち着いた心、人を尊敬する心、お互いに親切にする心、思いやりの心を育てていきたいものです。先のメールは次のように述べています。「このような国は他の世界のどこにあるでしょうか? 日本人を模範に倣うべきではないか」と締めくくっています。
神さまからのたくさんの心の恵みをいただいているみなさん。2学期を元気に始めましょう。きっと子供たちの心も大きく育っていくことでしょう。子どもたちこそ、未来への確かな希望なのですから。