12月の保育
−12月の園長先生のことば−
カレンダーはもう12月、本当に月日は早く過ぎ去りますね。
さて、2学期はたくさんの楽しいことがありました。特に山登りは子どもたちにとって、大きな体験となったことでしょう。子どもたちが先生や保護者の皆様と一生懸命のぼったことは、これからの子どもたちの生活にきっと、大切なものを残してくれることでしょう。また保護者の皆様といっしょに森先生のご指導で楽しく運動しましたね、きっと良い思い出になったことでしょう。
先日、インターネットで次のようなお話を読みました。それはあの「はっぱのフレディ」のレオ・バスカーリアのお話ですが、「ある町で『どの子が一番やさしいか?』というコンクールがあつたそうです。何人かの子どもたちの中から選ばれたのは5歳の男の子でした。その子は最近、おとなりのおじいさんが庭で一人淋しく泣いているところをよく見かけたのです。それはおばあさんが亡くなっておじいさんが一人ぼっちになって、毎日庭で泣いていたからです。それから男の子は、おじいさんが庭で泣いているとき、おじいさんを見ながら、やさしく美しい微笑みを返してあげたというのです。町の「やさしい子」に選ばれたと聞いて、その子のお母さんが「いったいおまえはおじいさんに何をしてあげたの?」と聞きました。その子は「ぼくは何もしていないよ。おじいさんが泣くのを手伝ってあげただけさ」と答えたのでした。「喜ぶ人とともに喜びなさい。泣く人と共になきなさい」とは聖書にあることばですね。
今、街の色々なところでクリスマス・デコレーションが美しく飾られています。街を行く人も何か温かい気持ちにつつまれるようです。クリスマス。それは神の子イエスさまのお誕生日だからです。マザーテレサはインドで死にゆく貧しい人を大切にし、死を待つ人に家でお世話をされました。そして亡くなった時は、その人それぞれの宗教に従ってお葬式をしてあげました。マザーテレサはこの世界の小さい人を大切にし、愛してくださったのです。イエス様がなさったようにマザーもされたのでした。クリスマス、それは私たち一人ひとり、小さな人間を大切にしてくださるイエス様のお誕生日です。2000年以上世界中の人々はこのクリスマスをお祝いしているのです。
みなさんにクリスマスの喜びと平和がありますようにとお祈りします。そして私たちも悲しんでいる人、苦しんでいる人のそばにそっといてあげたらと思います。