9月の保育
− 園長先生のことば −
40日を超える夏休みが終わり,2学期が始まりました。
2学期には次のような大きな行事があります。
10月には,運動会,芋掘り遠足,マリアの園老人ホーム訪問(年長児のみ)。
11月には,山登り遠足。
12月には,お遊戯会。
これら多くの行事を通して,心の面で,体の面で,体力面で,それぞれ大きく成長してくれることを願っています。
この夏休みの間に心を痛める数多くのニュースが私たちの耳に届きました。
国内的には,台風による暴風雨で被害を受けたこと,大量降雨による土砂崩れで多くの人命が失われたこと。
一刻も早く復旧されることを望むとともに,被害に遭われた方々のために心から祈りたいと思います。また,自分にできる最大限のことをしていきたいと思います。
国際的には,マレーシア航空機が撃墜されたこと,パレスチナで激しい戦闘が行われていること,エボラ出血熱が流行していること,イラクの情勢が不安定化していること。これらのことによって極めて多くの人の生命が奪われたし,現在も奪われていること。
教皇フランシスコは7月27日,バチカンのサンピエトロ広場に集まった人々と「昼の祈り」を共に唱えた後に,次のように訴えられました。
『戦争をやめてください! もうやめてください! 私は特に子どもたちのことを思います。まともな人生や未来への希望を断たれ,死んでしまった子どもたち,傷を負った子どもたち,体を切断された子どもたち,親を失った子どもたち,戦争の不発弾をおもちゃにしている子どもたち,微笑むことを知らない子どもたち。
もうやめてください! 私は心から皆さんにお願いします。今こそ戦争をやめるときです!』
「普通の生活を送ろうとしていた普通の人たちが,ある一瞬において不幸のどん底に追いやられてしまう。」このようなことを私たちの曾祖父や曾祖母,祖父や祖母は体験してきたはずです,原爆が投下された広島や長崎だけでなく,多くの都市で。それにもかかわらず‥‥‥‥‥‥。
聖書の教えである『汝の敵を愛せよ』が今こそ大切なのではないでしょうか。
「子どもたちの将来にわたっての幸せのために,私たち大人に何ができるのか,何をしていかなければならないのか」を真剣に考える時期に来ているように思えて仕方ありません。