4月の保育
− 4月の園長先生のお話 −
幼稚園の園庭のソメイヨシノが満開を迎えるとともに,ヤエザクラの蕾もほころび始めました。ついこの間まで,子どもたちが白い息を吐きながら走り回っていたのが信じられないように,春の空気が桜町聖母幼稚園全体を包みこんでいます。
私がこの幼稚園に赴任してから4年が経ちました。四季折々に子どもたちと過ごした日々は,私にとってとても新鮮で,大きな力をもらったように思います。これから新しい年度が始まると思うと,私の心も春の日差しのようにほころんでしまいます。
4月1日,カトリック桜町教会は「ご復活祭」(クリスマス以上に大切な主日です)をお祝いしました。主イエス・キリストの死からの復活,命のよみがえりに私たちもあずかるという,とても大切なお祝いでした。復活祭の前の6週間は「四旬節」といい,私たちにとって悔い改めの期間です。それは,冬の季節に似ているかも知れません。すべてが閉ざされ,すべてが止まったような期間。そして,その後に来る「命のよみがえり」。毎年この時期にお祝いされる復活祭は,日本に住む私たちにとって,冬から春へ,停滞から躍動へ,死から命へという,まさに季節の移り変わりを刻む期間なのです。
今年度,新しく入園された皆さん,ご入園おめでとうございます。また進級された皆さん,ご進級おめでとうございます。
新しい環境の中で,幼稚園の生活を始める子どもたちは,毎日が新しい体験でしょう。進級した子どもたちには,1年間または2年間の園での経験の上に今年度の歩みが積み重ねられます。
保護者の皆様方は,神様から授かった子どもたちを毎日愛を込めて育てておられます。そして,そのかわいいお子さんを幼稚園に託されました。
小さい種から芽が伸びて美しい花を咲かせるように,子どもたちが幼稚園での生活を通して,一人ひとりが美しく,そしてたくましく成長していくことを心から願っています。そのためには,子どもたちが家庭という大地でしっかりと受けとめられ,大地に抱かれていることが大切です。また,幼稚園という集団にしっかりと受け入れられる中で,自分の個性を出すとともに,友達と協力することを学んでいくことも大切です。
新しい年度を子どもたちの成長を願って,希望のうちに共に歩みましょう。
今年度もよろしくお願い致します。
− ご挨拶 −
永井 恵美子
4月から働かせていただく永井 恵美子です。人を幸せにすることができる笑顔が私は大好きです。その笑顔を大切に、子どもたちと明るく楽しく日々を過ごしていきたいです。よろしくお願い致します。